5月中旬に交通事故にあい、救急車で運ばれ、入院、左手足まひ、からリハビリで回復、復職、の様子を記事にしています。
ひとりでなんとか立って歩けるまで回復した6月初旬、リハビリの施設に転院し、リハビリと高次脳機能の検査を6月末までやっていました。
今回は、作業療法のリハビリ内容です。
脳外傷ならではのリハビリです。
パソコン、電卓でリハビリ?
作業療法では、最初転院後は、ひと通りの検査をやり、その後検査結果に基づいたリハビリでした。
検査は臨床心理士のテストと一部重複している高次脳機能の検査と、麻痺した左手の器用さの確認、などをやりました。
リハビリは、集中力、注意力を養うものと、
生活をするための動作を強化するものなどです。
パソコンのリハビリの専用ソフトがあり、紙で印刷された住所氏名を画面のものと比較して、誤りを訂正するものです。
また、電卓で珠算の9桁くらいの足し算を1問20個を5問、をやりました。
どちらも単調な作業ですが、集中力を養う、
脳に負荷をかける、
という目的でやっています。
専用ソフトは、かなり回復していることもあり私がやった難易度は最高とのこと。
作業療法士の方から、リハビリ施設で復職に備えるにはこれが限界、と言われました。
後は
実際の仕事で問題が出るのか、出ないのか、
やってみるしかない、
とも。
現在は復職し、支障になるような問題はないです。
脳外傷の恐ろしさ
必要なリハビリ、そうわかっていても、
単調な作業なので、
自分にとって意味がある、と強く感じていた訳ではないです。
やる準備をしている時、「アルバイトさん雇っていいすか?」
とか毎回軽口叩いていましたから。
しかし
この勝手な思い込みが間違いだった
ことがやり続けていくうちに、わかりました。
毎回、パソコン入力も、電卓もどこか間違うのです。
電卓は最初5問に1問の割合で間違えました。
自分では、フツーこれくらいは間違うかな、と思っていました。
ところが、ある日を境に集中力が急に上がり、全く間違わなくなったのです。
脳が回復した瞬間でした。
まあ、やっていた珠算の電卓での足し算は、桁(9桁)と足す数が多い(20問)ので、
皆間違えるとのこと。
私が毎回全問正しくなると、作業療法士さんに驚かれました。
この回復前ですでにフツーに戻ったと思っていましたが、
やっぱり脳にもダメージがあったんだ
、と理解しました。
このあたりが脳外傷の怖いところです。
脳外傷の場合、まず自分でどこが悪いのかが、わかりません。
集中力が回復した話も、回復したので意識できましたが、
回復前は自分で集中力、注意力がちょっと落ちてたのはわかりませんでした。
回復したから違いがわかりました。
私はパートナーや、見舞いに来た職場の方々に、
「事故前と変わったところがあったら教えて」と言ってました。
幸い、事故前と変わったところは無い、とのことです。
ムキムキしてる?
リハビリ専門の施設に転院したら、
「ムキムキしてますね!」
とさかんに言われました。
仕事の時のワイシャツ姿では決して言われたことのないセリフに狼狽しました。
普段職場の人と雑談で、
私がジムに行っている、というと大抵、
(信じられないという顔で)
「えーっ、見えませんね!」
に続き、
「ムキムキにならないでくださいね!」
と言われるのがお決まりのパターンでした。
違うパターンでは、同じくらいの年齢のおじちゃんに、ジム行ってると言ったら、
「ウソやん!、信じられへん、確かめたるわ!」というなり胸をモミモミされ、
「あっ、筋肉凄っ、ホンマや!」と言われたこともありました。
肩幅が大きく見える三角筋を積極的に鍛えるメニューをやっていないこともあり、
ワイシャツを着ていると、私の肩幅は広くは見えず、
ジムに行くにはやせて見えるのでしょう。
突然ムキムキ扱いになった原因は、リハビリ専門施設での服装が
Tシャツになり、
上半身の身体の形が見えるようになったからではと思います。
他の理由として、スタッフの方が、何か患者と話すきっかけとして、
わかりやすく話題にしやすい、人と違う特徴
だったのでしょう。
また、入院する方々は、私よりも先輩になり、筋トレをしている割合が少ないため相対的に、ムキムキに見えたのでしょう。
今はまだまだですが、
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前の急性期の病院は、検査着みたいなフワッとした服装だったのでこのような反応はありませんでした。
脳外傷の患者なので、転院後はシャワーを浴びるのも1人では最初禁止でした。
看護師さんの監視?が入ります。
とは言え回復が進んでいたので、もう大丈夫だね、というチェックのみになります。
すると、また「ムキムキしてるわねえ」と言われました。
転院前の、急性期の病院では左手足が動かない時は、身体を拭いてもらっていました。
歩行器で移動できるようになっても、立ち座りが不安定な時は、服を脱いだり着たり、移動する時に、身体を支えてサポートしてもらい、椅子に座ってシャワーを浴びていました。
動作を間違えると転倒の恐れがあるので、こんな軽口叩いてる場合じゃなかったです。
リハビリの施設で、こんなアホな会話ができたのも回復が進んだからで、
良いことなのでしょう。
あまりにも毎日いろんな人から何かにつけて、ムキムキしてるねえ、
と言われるので、
言われる回数を数えてたら、
2日で20回を超えました。
ふう。
復職したらやはり、全く言われないので、
その点も、元に戻った、と感じました。
脳外傷は怖い
作業療法のリハビリを振り返ると、脳外傷の恐ろしさが、リハビリに励んでいた時よりも実感できます。
私は幸い、高次脳機能の検査で問題なし、となりましたが、当然脳にダメージは受けています。
フラッシュバックのように
事故に関わる記憶もたまに蘇り、
気分が悪くなることもあります。
でも大丈夫。
この青い広い空の下、支えていただいた人たちと、遠くなっていても繋がっている、前に進もう、と思いながら日々過ごしています。
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長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。