この本は読んではいけない
この本は読んではいけない
この本は読んではいけない。少なくとも私にとっては。
かけっこダントツビリの私でさえ、読んで走りたくなった本の紹介です。

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族"
- 作者: クリストファー・マクドゥーガル,近藤隆文
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 単行本
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タイトルは相当昔の曲も意識しているようです。文中に歌詞の引用が出てくるので。
曲名が浮かぶ方は年代近いかもですね。
私はかけっこダントツビリです。大学の体育で走るのがなくなるまで不動のビリ、です。病弱で寝てばかりの幼稚園の運動会、キセキ的に出れましたが、かけっこの結果は?寝てばかりの子供が速く走れるワケもなく。結果に落胆し、親のいるところに戻りたくない、という気持ちは今でも覚えてます。
当然走るなど大キライ。
20代後半でジムに誘ってくれた同僚から、ランニングに誘われましたが、断ってましたから。
という私でもこの本を読んだ途端に、800km走って交換時期だが買い替えを放置してきたランシューズをいきなり買いに行ったりしました。
ランシューズ買う前にも、突然ゆっくりですが1時間近く走りました。
突然ランニングを再開し始めて、パートナーからは、
「また変な本読んで感化されたの?」
と言われてます。
全てお見通しのようです。
その通りでございます。本は変じゃないけど。単純すぎでしょうか。
本はぶ厚く、前半の内容は背景がわからないと、読み進むのが辛い気がしました。ここで読むのをやめると、残念、後半、特に最後の方の盛り上がりに到達しません。
お話はとても大雑把に書くと下記です。
登場人物
・タラウマラ族 メキシコにいるアメリカ先住民 走る能力に優れている
・スコット ジュレク 160km走るトレイルレースを7連覇する伝説的トレイルランナー
・カバーヨ ブランコ タラウマラ族の土地でトレイルレースを開催し、スコット ジュレクを参加させようとしている
・著者 ランニングですぐ足をケガすることに疑問を持つ
・その他レースに参加するトレイルランナーたち
ジェン シェルトン 黒いビキニの上下でトレイルを走る その後日本のレースでも優勝
ベアフット テッド 文字通り裸足で走る、おしゃべり
など。
あらすじ
長距離を速く走るタラウマラ族と、トレイルランナーのチャンピオン スコット ジュレクとのトレイルレースを計画しているというカバーヨ ブランコを著者は訪ねる。
そしてレースが開催されるまでが描かれていく。
何となく正体不明なカバーヨに実現できるのか?
過去の商業的に搾取されたレース出場の経験から、表に出てこない、なぞに包まれた伝説的に足が速いタラウマラ族がカバーヨの要請に応じるのか?
チャンピオン、スコット ジュレクはタラウマラ族の地元のレースでも、やはり勝つのか?
レースが終わるまでが全体の流れ。
途中で人が長時間走れることに対する見解が紹介される。
・地球上でヒトより長時間走れる動物は存在しない
・ヒト以外の動物は熱を放射できないため長時間走れない
・ヒトはかつて走り続けることで、走り続けられない動物を狩りしてしていた?
・走るショックを吸収する靴によるカカト着地が足のケガを生む?
とか。
走り方とか色々書かれていますが、真偽はともかく読んでいて面白かったです。
ナイキの創業者のこと、悪くかかれているが大丈夫なのかな。
この本、とても熱中しました。