50から筋トレやってみた

みずからの体験に基づき、筋トレ、ダイエット、自転車、本をゆるく書きます。

自立歩行できた!が、しかし…

5月中旬に交通事故にあい、救急車で運ばれ、入院、左手足まひ、からリハビリで回復、復職、の様子を記事にしています。
入院して3週間くらい、杖で歩けるようになり、自立歩行もできてきた、しかし次の問題が!
という話です。

ジムに戻りたい

 体がちゃんと動かない、まだ1人でちゃんと歩けない、そんな状態でもジムに戻りたいと思った。しかし左手足はイマイチ力が入らない。
試しにベッドの上で何も持たず、ベンチプレスの動作をやってみると、なんか力が入る感じがする!
たぶん神経回路がその動きを覚えていて他の動作に比較すると、神経回路が通りやすかったんじゃ?と勝手に思ってます。
ほかの動作は力が入らないのに不思議でした。
入院直後は、「ジム退会するしかないね」とパートナーと会話していました。
しかし手足が動くようになってくると、
パートナーが
「体が動くなら、この人は何言われてもジムには戻る」と思ったとのこと。
退会手続きはやめました。

杖での歩行

医師から「予想より君の回復は早かった」といわれ続けるくらい、手足が動き出してからの回復は結構早かった。
5月末には杖での1人での歩行が許可された。
自分のベッドから杖を使ってなら、病棟内を歩いでもいい、ということ。
リハビリで杖の使い方を教わったので、その動作で歩行した。
 
しかし歩くスピードは、かなり遅い。
ゆっくり歩くパートナーに置いていかれる。
「そんなに早く歩けないよ」と伝え、ゆっくり歩いてもらった。
 
パートナーも杖で歩く遅さに強いショックを受けた模様。
 
事故前は、私は早歩きだったので。
 
電車で移動することを想像した。
 
まずホームに行くまで段差がいろいろあり、転倒が怖い
また、混雑した場所にこの杖で行っても、混雑で杖は見えない
押し合うような混雑になったら立っていられない。
こうなると、優先席に健常者がもし座っていたら、杖でつつくしかない、とその時は考えていた。まじめに、このころは杖でつつく練習をやろうかと思った。
 
幸い、体が少しずつ動けるようになり、リハビリ専門の施設に転院する頃には杖無しの歩行訓練をするようになってきた。
 

リハビリの施設はスパルタ?

私が救急車で運ばれ、入院したのは、急性期の病院。病状が安定してきたら、本格的なリハビリの施設に移り、リハビリに専念することになる。
担当の医師からは、病状は良くなってきているが、悪くなる場合もある、と聞かされていたので、まだ安心はできない。
 
看護師さんたちとリハビリ施設への転院を話題にすると、決まって、
「リハビリの施設はスパルタらしいね!」うれしそうに教えてくれる。
師長さんと今後の転院先の話をすると、
「リハビリの施設はスパルタで厳しいわよ!
うふふふっ!」
と、とても楽しそうである。
担当の作業療法士の方に聞いても同様の回答である。
 
小心者の私はブルブルと震え上がり、すっかりビビリモードになったのでした。
 
このコミックの中にも、リハビリ施設でのリハビリの様子がでてきます。 
REAL 12 (ヤングジャンプコミックス)

REAL 12 (ヤングジャンプコミックス)

 

 

 
ソーシャルワーカーの方がリハビリに取り組むための転院先を調整してくれている。
複数のリハビリ施設の案内を見ていると、
「年配の方でもXX分間スクワットします」
とか書かれているものもある。怖いのでそこは避けるように依頼しました。
今ではどこに行っても同じでは、と思います。
なぜかというと、なるべく短期に社会復帰を目指すとなると、
本人ができる範囲で密度が濃い内容になるのでは…、と。
 

自重トレーニング開始

だんだん左手足に力が入ってくると、杖なしでの歩行訓練ができるようになった。
転院直前の1週間くらいは、病室で自重トレーニングをするようになった。
 
自室でためしにスクワット(ハーフとクォーターの中間くらい、ならできた)を
やってみたら10回が限度だった
これでも大進歩ですが。
 
自立での歩行訓練、階段の上り下りの訓練、ができるほど回復してきたので、自重トレーニングも量を増やしてみた。
作業療法士さんには内容は伝えていた。
 
だんだんと回数を増やし、6月初旬にリハビリ専門の施設に転院するころには、
スクワット80回4セット、腕立て50回3セットまで伸ばした。
 
転院前後で体力が急速に回復し、健常者に近づいた、と感じ始めた、が…。
 次の難題がまた待っていた。

高次脳機能障害って何?

運動機能が急速に回復してくるにつれ、担当の医師から
高次脳機能のチェックが要るね」、
と言われるようになった。
 
「へ?コージノーキノーって何?」
と何も知らない私は聞きなれない単語に戸惑った。
 
頭を打ったり、脳梗塞になったりしないかぎり、通常は縁のない言葉である。
 
高次脳機能障害とは、私のように脳外傷などにより、キレやすくなったり、集中力がなくなったり、もの忘れがひどくなったりすることである。
外見上立って歩けて普通でも、高次脳機能障害があると日常生活に支障をきたす。
 
脳のCTやMRIでは私はとても小さい脳挫傷があっただけで、脳の出血や、手術したりは幸いなかった。しかし事故時の衝撃でなんらかの問題が潜在的にあるかもしれない。
これがあるのかどうか、やはりリハビリの専門施設にいって病院でできる網羅的な検査をしなければわからない。
急速に運動機能が回復し、徐々に歩けるようになってきたが、
この高次脳機能障害があると復職は難しい。
体力は健常者に近づいたものの、高次脳機能障害、があるかもしれない。 
 
高次脳機能障害は、転院先のリハビリの施設の待合場所に本が複数冊置いてあったので、読んだ。一番わかりやすかったのが、これ。
 
会社をつくって仕事を日夜がんばっていた主人公のコウジさん。
しかしクモ膜下出血になった。幸い命は助かったが、高次脳機能障害が残った。優しい性格は残っているが、高次脳機能障害ならではの問題が。笑いと涙で高次脳機能障害と過ごす家族のエピソード。 
日々コウジ中―高次脳機能障害の夫と暮らす日常コミック

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続・日々コウジ中―高次機能障害の夫と暮らす日常コミック

続・日々コウジ中―高次機能障害の夫と暮らす日常コミック

 

 

出版当時は高次脳機能障害について、行政やまわりの理解が今に比較するとまだまだだったところ、筆者が理解を深めるために、コミックという形を通して伝えようとしている。

パートナーと一緒に読みましたが、途中笑うところもあるし、二人で号泣するところもありました。

コウジさんはすばらしい就職先がありましたが、私の場合、読んでいたときはまだ復職できるか不明だったので繰りかえし読んでいました。

 
リハビリ施設はスパルタ、ということでビビッていた私だったが、検査をやって問題があるなら早くわかりたい、とも思うようになった。